アートオークションについても学べる!御苗場チャリティオークション~落札額は作家と被災地子ども支援へ~

選出作家5名の作品が登場! 御苗場チャリティオークションに参加しませんか?

多くの方からご応募頂いたチャリティーオークションの選出作品5点が決定しました。 株式会社フレームマンによって額装・加工された入選作品が御苗場会場に展示されています。5月31日(日)13:00~14:30にてチャリティーオークションを開催します。

今回は、世界で最も歴史のあるオークション会社サザビーズの日本代表を経て、文化・芸術支援プログラムや美術館の企画・運営を行う株式会社AGホールディングズ代表取締役を務める、柴山哲治氏をオークショナーにお迎えします

オークションに入る前に、柴山氏によるアートオークションのミニ講座を開催。その後、出展作家による作品解説と、株式会社フレームマンの牧重和氏による額装・加工の説明を行い、5,000円からオークションをスタートします。

経験豊富なバイリンガルオークショニア、柴山氏による本場のオークションの雰囲気を体験したいという方、将来自分の作品を販売したいと考えている方、額装・加工のセンスを磨きたいという方、ご参加をお待ちしています。

チャリティオークションについて


御苗場は2011年から東日本大震災のチャリティに取り組み、2015年からは公募で作品を募り、選出された上位5作品でチャリティーオークションを開催しています。落札金額の50%を作家に還元、50%を東日本大震災子ども支援募金に寄付しています。御苗場での取り組みを通じて募金した金額は、累計1,745,626円(2019年7月時点)になりました。

開催概要

・日時:5月31日(日)13:00-14:30
・参加費:無料
・定員:40名
・登壇者:柴山哲治氏(株式会社AGホールディングス)、牧重和氏(株式会社フレームマン)、出品者の方数名にもご参加いただく予定です。

参加方法

参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。Web会議ツール「ZOOM」を使用して開催します。お申込み前に、[ご参加にあたっての注意事項と規約]をご確認ください。

お申込みはこちら

※ZOOMに関する注意事項
・PCで参加される場合は、ミーティングのURLにアクセスしていただくと自動でZoomのソフトがインストールされます。/・PCにカメラ、マイクがついているかご確認ください。特に、マイクがない場合は音声を聞くことしかできませんのでご注意ください。/・スマートフォン、タブレットであれば、事前にアプリをダウンロードしておいていただけますとスムーズです。(ZOOMの使い方がまとめられたページはこちら:zoomy.info/manuals/what_is_zoom

出品作品紹介

選出された5作品と、額装を行った株式会社フレームマン 牧重和氏の額装・加工のコメント、選考を行った御苗場プロデューサーのテラウチマサト氏の選出コメントをご紹介します。

No.1 榎丸 裕貴「Fairy world」



[サイズ:額外寸458x316mm/仕様:浮かし額]

出品者コメント:池の水面に映った景色は、ほんの少しの風で消えてしまう。そして二度と同じものを見ることはできない。美しく、儚い。そんな世界を表現しました。

今回、浮かし額という装丁で額装しております。浮かし額とは作品が額の中で浮いて見える形態の額装です。基本ボックスタイプ(箱型)の額に入れるものですが、浮かし方にも様々な方法があります。今回はフォトアクリル加工した作品を額の真ん中に置いてます。額と作品の間にスリットを設け、かつ、その部分を黒くすることで作品の影と相まって浮遊感を強調し、作品のイメージをフォローしてます。額縁の色は作品イメージに近い系統のマホガニーと呼ばれる赤系の茶色の塗装です。秋の色っぽいイメージというと短絡的ですが、作品の色と額の色を合わせることで、一体感を出すのと共に、作品イメージの強調を行います。なお、今回の額装では作家さんのイメージでは天地が逆となっておりますが、飾る時、逆にしても飾れるよう、裏板を細工しております。飾る側のお遊びといってはなんですが、そういうことも額装で可能になるという一例です。
作品意図を目にしたとき、この写真に対する見え方が変わり、この綺麗な瞬間も一瞬だというアピールが心に届きました。モデルの女性の衣類が風にたなびいて、まるで妖精が止まり木にとまった瞬間に、次にフッと飛んでいく感じがして、それもタイトルと作品意図とあっていると思い選出しました。額装されたこの作品を部屋の中に飾ると、華やかで幸せな気持ちになると思います。

No.2 小俣 茜「夢現」




[サイズ:額外寸912x662mm/仕様:木製パネル加工+アクリルボックス]

出品者コメント:ミケランジェロ作のピエタ像という彫刻を意識して撮影した写真です。ピエタ像の美しさは、とてもリアルでありながら何処か冷たさを持つところであると私は感じています。ピエタ像の美しさを参考に、モノとヒトの間、夢と現実を揺れ動く様子を表現したいと思いました。

加工方法は木製パネル加工した作品にアクリルボックスを被せるという額装です。木製パネルは昭和の時代から写真とは切っても切れない関係にある展示のスタンダードな加工方法です。安価であるのと手軽にできるということで、学生の方がチャレンジしていた加工方法です。水貼りという手法で木製のパネルに張り込みます。今回はインクジェット出力を選択しましたので水貼りではなく、両面シートを作品裏面に貼り、ケント紙で下張りした木製のパネルに張り込んでおります。インクジェット用紙でも従来同様、ベースの裏紙を剥いて水貼りが可能な用紙もございます。木製パネルの押し出し感は展示鑑賞に十分耐えます。作品が多弁な感じがいたしましたので、シンプルに押し出し感を出そうと考えて木製パネルをチョイスしました。作品の水のシズルと場景をしっかり見せつつ、閉じ込め感をプラスしたいということで、今回、アクリルボックスという装丁を思いつきました。また、サイズも大きめにして存在感を出すことで作品の意図を強調するように考えました。
多くの画家や彫刻家のモデルになっている「ミケランジェロ作ピエタ像」を写真で挑戦したことがすばらしいです。水の中にモデルを入れ、リフレクションと写りこみを上手に撮られています。リアルな表現でありながら、冷たい印象を与えることで非現実的にさせている美しさ。その美しさを表現したいという作者の思いが上手く写真で表されていると思います。この作品を部屋に飾るとファッショナブルでクリエイティブな雰囲気になる感じがします。

No.3 鈴木 亨「what you see now」





[サイズ:額外寸425x303mm/仕様:浮かし額(アクリル)]

出品者コメント:壮大な海を目の前に佇む私。
ザーザーと優しい音を奏でながら、恐怖が迫ってくる。
死ぬ。
私は何をしているの?

ちょと難しいことを申し上げますと、作品のイメージというのは、写真に写っている物理的なものばかりではありません。目に入ってくる情報をどのように理解するかというのが大事になってきます。額装は、その理解を補完、強調するものでありたいと思っております。鈴木さんの作品コメントに「生きるを表現」とありました。そのコメントに対して、どのような額装で補完・強調しようかと考えたとき、イメージしたのが今回の装丁です。浮かし額というものですが、榎丸さまの仕様とは違い、こちらは「アクリルを浮かす」額装です。通常の額装ですと、アクリルの直下にマットが来て作品がありますが、こちらの仕様はアクリルを浮かして作品との間に空間を設けております。作品はいわば額の底面にある形です。ボックスタイプの額装は空間を閉じ込める印象が強く、閉鎖的な印象もありますが、額という塊の中で立体的(具体的には奥行きと影の演出ですが)にすることで、作品のイメージを強調できたかなと思っております。
水平線を境にしたグレーの空と海、斜めの流木、手前の板。「線」と「面」で構成した非常にシンプルで、面白い写真です。見ていると静かな静寂の世界に引き込まれて、自分の心が整えられていくことを感じます。部屋に飾っておくと物静かな存在になるけれど、ついつい見てしまって一日を振り返れるような写真だと思います。

No.4 MAIKO Miyagawa「Hand in Hand」




[サイズ:額外寸320x320mm/仕様:木額装]

出品者コメント:ブースで展示している作品「Hand in Hand」の中の1点。歓びは祝福し、悲しみや孤独には寄り添いたい、そんな気持ちです。

家で額装した作品を飾ろうとすると部屋の掃除がはかどります。(お家展示あるあるです)額装した作品はそれほどの存在感を持っているということです。ペラではなく、モノとして確かな存在のものはそれだけで存在感を発揮し、主張してきます。海外のドラマを見てると至るところに額装した写真が置いてあります。思い出あり、記憶あり、歴史あり、それがその家のストーリーに見えてくることもあります。額装した作品の力は強いのです。宮川さまの作品は印象的な作品です。家の中で目にした時、気持ちが動くような額装、パッと目に入ってきても、ざっと眺めても、その存在を確認できるような額装はどんなもんかと考えたら、一番スタンダードな額装になりました。スクエアな作品なので、同様にスクエアに、作品の世界観をしっかりさせるために周囲にマットを配置して閉じ込めるとともにどこの壁に持っていっても変わらない存在感を出せるようにしました。縁は木製で色は拭き取りの白という、少し木地が見えるものにし、マット同様、壁を選ばない仕様にしました。額装の悪戯としてはどの向きでも飾れます。家人で遊んでみるのもアリかと思います。
子どもから成人、そしてお年寄りの手で人生をたどっていくような作品で、そこに一凛の花を持たせる。観ている人にいろいろなことを考えさせる面白い写真だと思います。この作品は真四角なので、日によって、向きをかえても面白いと思います。

No.5 foto fernandez「Mother」




[サイズ:額外寸654x460mm/仕様:木額装]

出品者コメント:雄大な桜の木と、その傍らでのんびりピクニックを楽しむ人たち。圧倒的なサイズの対比は自然の大きさを、寄り添う形は自然のやさしさを。そんな自然の二面性を表す場面を、他の要素をできるだけ排してモノクロで写真に収めました。

額の縁幅や高さというのは木製額であれば、いかようにでもできます。通常額屋は1枚から作ってますから。これが既製品の額だとそうはいかず、服に合わせてダイエットするような本末転倒な話もありますが、本来額装というのは作品あってのものです。オンリーワンの作品に対してオンリーワンの額であるべきなのです。foto fernandezさまの作品は大きな被写体でしたので、それを活かすべく、大きなプリントに、また、モノクロなのでシンプルな額装を、と先ずは考えました。最近の傾向(トレンド?)として、縁幅を細くして高さ(額の厚み)を高くするのと、縁幅を広くし、高さを低くするものとに分かれてきてます。色にしても何故か白黒極端な感じです。これが世の中の流れやトレンドなのかなぁと感慨にふけることもありますが、、、話が脱線しました。foto fernandezさまの額、大きな作品なので縁幅もあわせて広くし、高さを低くすることで親近感を出すことにしました。色は黒系ではありますが、歴史ある公園の写真ですので真っ黒ではなく、焦げ茶色にしてナチュラルな感じを採りました。オンリーワンの作品に、オンリーワンの額の力が加わるとこのような作品仕様になります。
まず、この巨大な桜の存在に驚きました。そして花見をしている家族。この写真を観ていると、人々が受け継いできた行事、伝統のようなものを思わせ、おおげさに聞こえるかもしれませんが人生、日本という国の歴史を感じました。こんなに大きく咲き伸びる桜はいったいどれくらいの年月を過ごしてきたのだろう。隆盛に咲き誇る姿は、観るたびに勇気が与えられる気がします。

協力

Mプロジェクト
株式会社フレームマン
株式会社AGホールディングズ